金属アレルギーの症状とは
金属アレルギーを防ごう！
金属アレルギー。花粉症と同じくアレルギー物質に反応してしまう現象。はじめてのピアスや虫歯治療には金属アレルギーに注意！
金属アレルギーとは
金属は汗や血液などに触れると溶け出します。そうなると、イオン化し、健全である皮膚と粘膜のたんぱく質と結合します。汗をかくとアクセサリー、例えば、ピアス、ネックレス、時計、指輪、の部分の肌が赤くなったりかゆみが出るのは、汗の塩分がイオン化を促すからこれをアレルゲンとして体が感作され、次に同じ金属に触れたときにアレルギー症状を起こすことを金属アレルギーと言います。原因物質と接触してから金属アレルギー反応が起こるまでには、数時間から数日後と人によりさまざまです。まるで花粉症のように、今まで平気だったものが、いちど感作されてしまうと、その反応は一生といってよいほど長い間持続します。そのため、金属アレルギー自体は治療することができません。皮膚には免疫反応が備わっており、免疫細胞に外敵として感作されると、次回からはごく少量の同物質と接触するたびに金属アレルギー反応を起こしてしまうようになります。
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歯科金属アレルギー
金属アレルギーはなにもピアス等のネックレスだけではありません。それに私たちは飲料水や食品の重金属汚染には敏感ですが、口の中の金属アレルギーになるものには意外に無頓着です。口の中の金属こそイオン化して溶け出しやすく血液などのタンパクと結合してアレルギー性を持つようになります。これが金属アレルギーで、全身のどこにでも起こる可能性があり、花粉症のように、ある日突然発症する可能性があります。その結果、皮膚炎や肌のシミ・しわなどを生じるようになります。 また、ひどい場合は他の物質によるアレルギー疾患と同様に、接触していない部分の皮膚、肺や腎臓にも、影響が及ぶ可能性があるといわれます。歯科治療で金属アレルギーを起こしやすい金属は、アマルガム（水銀）やニッケル、コバルト、パラジウムなどですが、金合金でもアレルギーを起こす可能性があります。かつて、治療の詰め物などに、ごく一般的に使用されていたアマルガムいう物質は、成分の５０％が水銀でできている、人体にとって危険な物質です。奥歯に黒ずんだ銀色の治療物がある場合、それはほぼ間違いなく、アマルガムでしょう。アマルガムから溶け出た水銀による、全身への毒性が、近年、問題視されています。
金属アレルギーを予防するには
金属アレルギーになってしまったら、花粉症と同じく一生続きます。 金属アレルギーを予防するには次のことに注意しましょう。まず最も重要な事がファーストピアス。ピアスを開ける時には、きちんと指定のお医者さんに開けてもらってください。ピアス穴に皮膚が形成されるまでは純チタン製やセラミック製のピアス、デザイン重視であれば混合物の少ない純粋な金やプラチナのジュエリーをつけることもお勧めです。これは見た目の美しさばかりではなく、安全性の面からも適っています。また当たり前ですが、運動や入浴の前には、金属アレルギーになりやすいアクセサリーを外すこと。夏は使用を避けるか、金属が直接肌に触れないように身につけるそして、歯科金属アレルギーの予防ですが、食後の歯みがきをしっかりして、口の中を清潔に保ち、金属が溶け出さないよう予防する。最も重要なのは、金属を入れなくてもすむよう、虫歯や歯周病を防ぐこと。最近の予防歯科は急速に発展しており、虫歯菌や歯周病菌の除菌法が実用化されています。歯の病気や金属アレルギーが起きる前にきちんとした予防歯科のプログラムを受けることが大切です。お口の中にアレルギーを引き起こしやすい物質が存在することは、常に、金属アレルギーの危険にさらされていることになります。今までなんともなかった方でも、年月と共に金属の溶出が進み、表皮蛋白と結合してしまうと、金属アレルギーになってしまいます。金属アレルギーの自覚のない方でも、全身における様々な不快な症状、皮膚炎などがある様なら、もしかすると、知らないうちに金属アレルギーになっているのかもしれません。心配な場合は皮膚科でパッチテストをうけて対策を考えてください。
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